世界を混ぜる。

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世界を混ぜる。

ギターはキャンプを鮮やかにする。|ギタリストがキャンプで気を付けたいこと。

キャンプでは歌を歌うのである

春には桜が舞って、夏にはかき氷を食べ、秋には山が紅く染まり、冬にはこたつに入るように、キャンプでは歌を歌うのである。

少なくともぼくの知るキャンプでは朝起きてから寝床に入るまで歌を歌っている。時に「おはよう」の代わりになり、時に「ありがとう」の代わりになり、口では伝えるのがむずがゆいような気持ちを、歌だからこそ表現できることがある。
歌わないことで腹が減るわけでも息ができなくなるわけでもないから、無くてもいいものかもしれない。

ただ、あればキャンプに色がつく。鮮やかになる。
だからキャンプには歌があると良い。

  

キャンプではギターを弾くのである

たくさん楽器はあるけれど、キャンプで弾くのは大抵ギターだ。これには異論があるかもしれない。ピアノやカホンやタンバリンやトランペットだって弾いて良いし、あればよりキャンプに色を足せる。音量や歌いやすさで言えばピアノが圧倒的に優れている。

でも、やっぱりギターがいい。

それはどこでも弾けるという手軽さにある。
広いキャンプ場を歩き回って弾くこともできれば、炎を囲んだ暗闇の中でも、人一人立つのがやっとなバスの中でも弾くことができる。そしてなにより、子どもの表情を見ながら弾けるのがいい。

 

あれば良いけど、無くても良い。

ぼくの場合、普段からいつも歌っている。
湯船に浸かっていても自転車に乗っていても書き物をしていても何かしら口ずさんでいる。歌は体ひとつでたのしめるから良い。

キャンプにはギターがあると良いと書いた。しかし、無くても良い。ギターが無いと歌えないなんてことは絶対にない。手拍子ひとつで歌が広がる感動だって知っている。それをわかっていないと、「弾かなきゃいけない」という気持ちにかられてしまう。ギターを弾くことより、目の前の子どもと向き合う方が最優先なことは言わずもがな。

 

弾いてみたいと思った時がはじめ時

「キャンプにギターがあるといい」「自分も弾いてみたい」と思ったら、すぐにでも行動に移してみて欲しい。最初はほんの短いゆっくりな曲でいい。ジャカジャカできなくてもいい。つたないギター伴奏に子どもたちは心配するだろうけれど、がんばっているリーダーの姿だって子どもたちにはかっこよく映る。

そもそもギターが身近にないという人は、思い切って買うべし。格安の入門モデルでいい。ぼくが初めて手にしたギターは1万円ポッキリのTHE入門ギターだったけれど、毎日弾いていたら友達の持っていた15万円のものよりも良い音が鳴るようになっていた。

 

ギターを弾くリーダーはかっこいい

ギターが上手く弾けなくても、子どもたちにはかっこよく映る。というのはぼくの経験談である。
小学生の頃からキャンプに参加しはじめ、そこで初めて大学生のお兄ちゃんお姉ちゃんと関わった。面白い話をしてくれて優しくて、たくさん話を聞いてくれる。そんなリーダー達はみんな魅力的で、言動や好きな音楽なんかを真似してみるものである。そうなると、ぼくもギターを弾けるようになりたい。初めてのキャンプから帰るとすぐに、「ギター買って!」とおねだりした。

リーダーになってから当時のリーダーと再会した。気付けばあの時ギターを弾いてたリーダーよりも、ずっと上手く弾けるようになっていた。話をしていると、「あまりギターは得意ではない」とのこと。それでもぼくにとってはかっこよくギターを弾いていたリーダーであって、大好きなギターを弾く機会をくれた人である。

子どもたちにとって、ギターを頑張って弾くリーダーは本当にかっこいい。

 

 ギタリストなら守りたい3つのこと

  • コード進行は覚える
  • テンポを守る
  • ギターを大切に扱う
コード進行は覚える

ギターを弾き始める頃、コードを抑えることに必死になってしまうのは仕方ない。スムーズにコードを抑えるにはたくさん弾くしか上達する方法はない。だけどせめて、コード進行は覚えておきたい。いつまでも膝の上のコード表と指板ばかり見ていたら、子どもの表情もキャンプの空気も感じられず、ギターを弾く良さが無くなってしまう。

 

テンポを守る

正確にコードを抑えようと必死になってしまうあまり、目線が指板に向いてしまう。すると子どもたちの顔はもちろん、声すら聞こえなくなってしまい、どんどんテンポアップしていってしまう。大きい音を出すギターだからこそ音がずれてしまった時は致命的。せっかくコードが合っていても、テンポがずれていると歌いにくい。

 キャンプソングというとジャカジャカとコードをかき鳴らすイメージがあるけれど、初めはジャーンと文節の頭に音を乗せるだけでいい。なにより歌っているメロディーのテンポに合わせて弾くことが大切。 

キャンプ中に数人でギターを弾く時、上手なリーダーとは目が合う。交わす言葉は無いものの、一緒に音を重ねていく瞬間は気持ち良い。そうゆう時こそ、キャンプ全体の雰囲気が盛り上がりを見せたりする。

 

ギターを大切に扱う

これは上手くても練習中でも、必ず意識したい。
ギターを大切に扱わない者、ギターを弾くべからず。

ギターは手軽に扱える楽器だ。だからキャンプに向いているし、とっつきやすい。だからと言って、乱雑に扱っても良いわけがない。自分のギターだって誰かに借りたギターだってそう。値段も関係ない。とにかく、道具を大切に扱わない人は上達しない。
では大切に扱う為にギターの弱点を知っておきたい。

  • 水分
  • 汚れ
  • 衝撃

だいたいこの3つがギターの弱点である。

ギターは弦楽器なので、音を鳴らす弦が錆びてしまったら響かなくなる。キャンプ中は手が汚れることがしょっちゅうだけれど、触る前には手をよく洗い乾かしてから触るようにしたい。リーダーが率先してこれを行い伝えることで、子どもたちにも浸透していく。

また、人がよく通る場所にギターを寝かせて置いたら蹴飛ばしてしまうかもしれない。壁に立てかけておいたら、何かの弾みで倒れてしまうかもしれない。そもそも子どもが触れる場所になんの工夫もなしに置いておくのは危険すぎる。
興味を持った子がそのギターを触った時に倒してしまい、割れてしまうことがあったら、その子は大変落ち込むだろう。もしかするともうギターには触りたくないと思ってしまうかもしれない。

だからリーダーは、責任を持ってギターを管理しないといけない。

 

さいごに

ぼくは、子どもたちがギターに興味を持って、弾いてみたいと思ってくれることがとても嬉しい。昔のぼくが当時のリーダーに憧れてギターを始めたように。

いつか大きくなったメンバーと再会することがあった時、「そういえばギター弾いてるんだよ」なんて言ってもらえることを楽しみにしている。

 

きっぱー